だから私は言ったのだ 「言葉にすれば飲み込まれ」 「いつしか本当など分からなくなるのに」と 確かに幸せだったのだ 無邪気な微笑み、 気付けば見つめ焦がれていたあの日までは 些細なやりとり 幾つかの飴玉 喉の奥の熱情を隠すように 痛くも痒くもないふりをして、 押し殺した想い もう諦めてみようか ほら 満月よ、赤い糸をください