北風と太陽

押して駄目なら引いてみろ、
そんなルールはもう手遅れよ
先手を取られたら負けなんて
最初から分かっていたのに

太陽さんはいつも素敵ね
きらきら眩しくて
なんだか泣きそうになる

あのこが笑ってくれるなら
ずっとこのままでいよう
馬鹿な北風さんを演じていよう
誰かが助けてくれる日まで

そしてまた力任せに伸ばしたこの腕
きらめく光越しに見るその背中

きっと誰より愛しく、この目に映っている。