輝きかけた夏

汗に滲んだ手のひらの中
そっと開いてみても今は何も無い
きっと気付かないふりをしていたんだ
共に過ごした季節をまだ失いたくはなくて

酷く真っ直ぐな君の瞳
見つめてはその眩しさに目を逸らす
優しくて残酷な光は太陽のようで
砕けたこの心をゆっくり溶かしていった

願わくばあたしが
そこに映る景色の一部で在りますように