右目

君に背を向けては
右肩越しに視線を送る、

「僕は知っているんだ
君は誰よりも優しくて弱い人
今だって心の中じゃ泣いてるんだろう?」

なんて身勝手な妄想
相変わらずこの右目
ひとりで脳に逆らってばかり
そのくせ悪びれもせず
いつも上機嫌で君の話をする

だが僕も負けてはいない
哲学者気取りで呟こうか

「自分の理想を押しつけて、
夢物語に溺れている、
これが恋というもの!」