今宵は昔を忘れよう

窓辺の向こうの星たちへ
ひとつ ふたつ みっつ
届かないことは分かっているから
静かに祈ってみるのだ
眠るように、眠るように

流れ星
最後に見たのはいつでしょう
早口が苦手な私だからと
いつからか願い事も消えてしまった

今宵は随分と熱を帯び
気付けば汗が転がり落ちる
思い出すのはとらわれた腕の中
あんなにも愛されて
あんなにも愛されて


「忘れられるものか」
そしてまた夜へと落ちていく
きっとこれは悪い夢、

いつまでも綴りゆく物語