その一言に呆れてしまって

今でも立ち止まる
錆びれた街の曲がり角
君にぶつかりはしないかと

少し気にし過ぎていた
そっと差し出す掌
君を傷付けはしないかと

「その 愛が 重いのよ」

振り向かずにそう言った君じゃなく
感じぬ氷点下と灼熱の違い
気付けばはめていた厚い手袋
そんな自分に

ただ
呆れているよ